あくまで「序」の段階だけで考えるなら、
この物語状況はシンジにとっては決して好ましいものじゃない気がする。
確かに見た目的には、ミサトさんやレイとの絆をより深めて
シンジは原作よりも力強く英雄的な道を歩み出しているように見えるが、
それはメタ的にも作中における「シナリオ」的にも、
シンジを「そうなるように仕向けている」だけであって、
むしろ原作よりもシンジの自由は奪われ情と責任に雁字搦めに拘束されている。
シンジとレイの心の交流も、ミサトがシンジを励ますことも、
結局はシナリオのうちであることを追加シーンでぶっちゃけていながら、
それでもキャラ同士の関係性と感情は繋げた手と同じく真実なんだ・・・という
方向に感動の形を持っていっているのはわかるんだけど、
「普通に面白い」の陰に隠されたこの構造的な悪意に対して、
シンプルに「シンジは前向きになっていくんだな」とは信じられないというか。
ミサトが最後に責任込みとはいえシンジに賭けたのと同じように、
「破」ではたぶんその構造的悪意を打ち破る流れをより顕著に出して
シンジの「約束された成長」が更に加速していくことになるんだろうけど、
この構造ってラストのカヲルの言葉から察するに
恐ろしく根本的なものになっちゃってるはずなので、
ただ物語上でシンジが頑張ってどうなるものなんだという危惧はあるなぁ。
7/4日の感想 - 下手の考え休むに似たる アニメ感想別館